2022.03.22

  • クリエイター訪問記

結果につながるクリエイティブで価値を生み出す

写真撮影、記事執筆、動画、WEB制作、メディア運営など、幅広い分野で活躍されている千葉大輔さん。実はこちらの『クリエイター訪問記』もいつもは千葉さんがインタビュー記事を手がけています。今回は立場を変え、クリエイターとしてのお話をお伺いしました。

フォトグラファー・ライター 千葉大輔さん

学生時代にブログを書いていたという千葉さんは、読者から反応があった事に面白さを感じ、情報発信の仕事に興味を持ったと言います。卒業後はタウン情報誌の出版社に入社。営業から始まり、広告や記事の制作、写真撮影、コピーライティングの他、雑誌作りのノウハウを学び、MOOK本の編集長も務めたそうです。

「当時は撮影やデザインを外注さんにお願いすることも多くて。一人で立派にされているクリエイターさんを見て、自分もやってみたいと思ったんです」

会社員の場合、自身が制作した物であっても、そのクリエイティブの世間的な評価は、会社のもの。でもフリーランスの場合は、良い評価も悪い評価も自分自身に直結します。そんな世界に魅力を感じ、フリーランスの道に挑戦しようと考えたのだと言います。

スキルを掛け合わせた総合力が強み

千葉さんは、新築物件の竣工写真などの建築撮影、撮影を含めたインタビュー取材・記事執筆などを得意としています。写真へのこだわりは『写真に奥行きを感じさせること』。写真という平面の中でも立体を感じさせるような表現で、写真にストーリーを想像させられるような撮影を心がけているとのことです。
撮影などの一つひとつの技術はもちろんですが、これまでに培った様々なスキルの掛け合わせが千葉さん独自の強みになっています。

「一つひとつの能力を比べると同レベルの人は多くいるけど、総合力では他に負けないと思っています」

クリエイティブに対するアプローチの多さは、スキルをバランスよく身に着けた千葉さんならではの魅力です。カメラマンとして、ライターとして一つの役割をこなすだけではなく、モノづくりの方向性を指し示すディレクターとしても活動されてきたと言います。

ノーと言えるクリエイターでありたい

千葉さんの仕事のこだわりは、結果が出せるクリエイティブを生み出すこと。

「時にはお客さんの意見や商品設計を否定しなければいけない場面もある。でも、言われたものをそのまま作っているようでは結果は出せない」

目の前にいるクライアントの意見を否定するのは、普通は躊躇してしまうところ。しかし、ただ言われた通りに作るのではなく、時には「ノー」と言える強さを持って、まずは冷静にモノづくりの本質を捉えることが大切だと言います。

「クライアントのビジネスやマーケットのことを理解し、本当に必要なものは何かを提案することが結果につながる。正解はないけど、正解に近いものに導くことが自分の役割だと思っています」

クライアントやユーザーにとって、本当に価値のあるモノを作りたいという理念を持った千葉さん。ビジネスに課題を感じている企業の皆さんは、一度千葉さんに商品やサービスの見直しから相談すると、新しいアイディアが生まれるかもしれません。